血友病Aの治療薬KovaltryにFDA承認

 

血友病Aを抱えている小児および成人を対象とした新たな医薬品Kovaltry Antihemophilic Factor (Recombinant)が誕生しました。

 

今回のFDA承認は、LEOPOLD (Long-Term Efficacy Open-Label Program in Severe Hemophilia A Disease)臨床試験に基づくものであり、同試験では出血頻度の低下が確認されました。Kovaltryは週2、3回使用します。

 

LEOPOLD臨床試験では、Kovaltryが血友病患者の出血を減らし、定期的な予防法として有用であることが明らかとなりました。Kovaltryは週2回の投与による予防として適切な選択肢となるでしょう。

 

血友病Aは血友病の最も一般的なタイプであり、突発性出血や長引く出血を特徴とします。米国では16,000人がこの疾患を患っています。

 

Bayer社は血友病Aの治療を提供することに、過去20年以上にわたって力を注いできました。それにより得た知識や技術を活かして開発されたのがKovaltryです。

 

今年に入ってBayer社は欧州とカナダでKovaltryの承認を獲得しました。同社は日本でも同薬の新薬申請書を提出しており、今後数ヵ月の間に他の国でも承認を得る計画です。

 

血友病の治療はここ数年で劇的に変化していますが、血友病患者を救うまでの道のりはまだ険しいものとなります。患者が様々な治療法を選択できるようにすることが重要であることから、Bayer社の今回の活躍は賞賛に値します。