介護実習・普及センター事業

3)高齢者の生きがい促進のための就業支援事業

 高齢者の就業意欲に応えるため、高齢者能力開発情報センターは、公共職業安定所・高年齡者職業相談室との緊密な連携のもとに、おおむね65歳以上の者に対して、希望と能力に応じた適切な仕事の斡旋と各種相談に応じている。

 また、老人クラブ連合会シルバー人材センター連合と共(司で就業先の開拓や、生きがい促進のための臨時的・短期的な就業を支援している。

 全国健康福祉祭

 全国健康福祉祭は、健康・福祉・文化に関する積極的・総合的な普及啓発活動の展開を通じて、高齢者を中心とする国民の健康の保持・増進、社会参加、生きがいの高揚を図り、ふれあいと活力のある長寿社会の形成に寄与することを目的とするもので、厚生労働省、開催県、長寿社会開発センターの共催により、各県持ち回り方式で開催されている。

 主な事業は、①健康関連事業(高齢者健康スポーツ祭、健康チェック、健康相談コーナーなど)、②福祉・生きがい関連事業(高齢者作品展、囲碁将棋大会など)。③共通事業(研究討論会、健康福祉機器展など)である。

 5)介護実習・普及センター事業

 介護実習・普及センター事業は。①市民各層に対する高齢者介護意識の啓発、介護基礎知識・技術の習得、②家族介護者に対する介護知識・技術の習得、③介護専門職員を対象とする介護チームづくり、④地域組織づくり指導員の養成などを行う介護実習・普及事業と、多様な福祉機器の展示、福祉機器・住宅改造に関する相談一指導、福祉機器の利用手続き、利用方法の情報提供などを内容とする福祉機器普及事業を内容としている。

 設置主体は都道府県・指定都市である。

 6)高齢者の居住環境の整備等

 高齢者が可能な限り自宅で暮らし続けられるようにするために、高齢者に配慮した住宅の整備、改修を進めるとともに、住宅改修に関する研修一相談を実施する「住宅改修指導事業」、高齢者世話付き住宅(シルバーハウジング)、高齢者向け優良賃貸住宅への生活援助員の派遣などが行われている。

 7)まちづくり事業

 健康づくりや生きがいを高めることができる機能、適切な医療や介護を受けられる機能を地域のなかで公民あわせて総合的に整備していこうとする目的で、「ふるさと健康21長寿のまちづくり事業」も実施されている。介護保険制度の仕組みと利用