飲む育毛薬-プロペシア

 

 ハゲが発疱するのは男性ホルモンの過剰が原因とかいわれてますが、実際に男性ホルモンの量を量ってみると、ハゲの人とそうでない人との間にほとんど差は見られないことがわかっています。ハゲは必ずしも男性ホルモンの増加のせいではなく、遺伝的な体質の差が大きいとされているのです。

 さて、話は少し脇にそれますが男性がかかる前立腺肥大症という病気があります。これもハゲと同じで男性ホルモン自体の量はあまり関係なくて、むしろ男性ホルモンの一種であるテストステロンを分解する5αリダククーゼという酵素の量が症状にかかわってくるとされています。

 この酵素、5aリダクターゼによって生まれたデヒドロテストステロン(DHT)は前立腺を肥大させるだけではなく皮脂腺をも肥大させます。するとどうなるかというと、よくオヤジで顔がチカチカな人がいますね、容貌的にはああいうようになります。ちなみに彼らはたいてい前立腺肥大に伴う尿キレの悪さに悩んでいるはずです。

 本筋のハゲの話に戻ると、脂漏性脱毛症という皮脂腺からの脂の分泌が多すぎることによるハゲがあります。従来の育毛剤で毛穴の脂を取り去ることを目的をしていた製品が多かったように、過度の脂分泌はハゲにつながりますが、その代表的な症状といえるでしょう。

 さて先の前立腺肥大症の治療薬として5aリダクターゼの働きを妨げる薬を開発中に、髪の毛が生えてくるという副作用が見つかりました。この薬は「プロペシア」という名前で98年1月にFDAが承認し、アメリカでは医師の処方箋が必要ですが既に販売されています。

 そしてこのプロペシア、なんとリアップでは効き目の少ない前額からのハゲにも有効とのこと! ただし、日本で個人輸入した人に聞くと性機能の支障が出やすいとのことです。販売元のデータでは性機能支障の副作用は2%となっていますが、実際はもっと多いようですね。この点要注意ではありますが、私もログインを3ヵ月試してダメだったら、さっそく輸入してみようと思っています。

薬ミシュラン』より